2014/06/21

共同供養法名碑への法名の文字彫刻作業です。

お世話になっております。

本日は高松市内のお寺にある共同供養法名碑への現場彫り作業を行いました。

永代供養塔と言った方が分かり易いでしょうか。



大きなお寺では有りませんが、歴史は古くこのような宝篋印塔など歴史を重ねたお墓が随所に見られます。



しかし。



さすがに、ここまで傷みが進みますと倒壊の可能性が出てきますので近々解体されるというお話でした。





尺一(しゃくいち:一尺一寸幅)のお墓がありました。


文字は故安部杏邨先生の隷書体です。

とても趣があります。

確か建立してから30年ぐらい経っていたと思います。

庵治石の総細目で造られており、今でもとても美しいです。








そして、本日の作業の共同供養法名碑です。 


「南無阿弥陀佛」も安部杏邨先生による楷書体です。






さぁ、作業に取り掛かりましょう。
先ずは彫り込む文字の形に切ったたゴムシートを貼り付けます。
今回は2体分の法名を彫り込みます。
そして切った所を取り除くと文字の形にくり抜いたゴムシートができあがります。
文字はサンドブラストという工法で彫ります。 その名の通りで、文字の形にくり抜かれたゴムシートに砂状の研磨剤を圧搾空気で吹き付けると、ゴムシートが貼られた箇所は何も起きませんが、くり抜かれた部分の石は文字の形に割れて行くのです。





サンドブラストの準備をしましょう。
 サンドブラストでは埃が出ますので出来るだけ厳重にシートで覆います。

緑色の小汚いタンク状の物体がブラストマシ-ンです。
とても古く、昨今の軽量簡便で機動力に富む最新機種には敵いません。

が、大きく重たいだけ有って、お墓の正面の文字とかも何とかこなせる力はあります。





はい。作業完了です。

ブラスト中は撮影が出来ないので画像はありません。

既に夕暮れ時で逆光になってしまい上手く撮影できませんでしたが 左から2体が今回彫った法名です。

法名碑の見出しには黒色で塗装していますが、個々の法名は無塗装に統一されています。

塗装を施した方が文字ははっきりと見えますが、経年変化で塗装が剥げ出すとあまり美しくありません。
逆に、無塗装の場合は彫った直後は見づらいですが経年変化で自然な風合いが出てきて文字も読みやすくなります。



後片付けと掃除をして今回の現場作業は終わりったのでした。




墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~

和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
087-845-3871
090-2780-1671

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