今日は現場はこちらの墓地です。
墓地のすぐ向こうは瀬戸内海です 。
小さいですが砂浜も有ってワカメを採っている人もいました。
なんか働きたくなくなります。
残念な事に到着した時は天気が良かったのですがすぐ厚い雲が広がって暗くなってしまいました。
では、早速いってみましょう。
はい。
こちらのお墓への戒名の追加彫りを行ないます。
本日、戒名を彫り込むのは墓石に向かって左面に4人割りの2人目に追加彫りを行ないます。
香川県高松市では竿石の向かって左面から戒名を彫っていくのが多いです。
これが、大阪方面になると右面から彫り込む事が多いです。
しかし、高松から大阪方面へ多くの製品を出荷している関係か、大阪にならって高松でも右面から彫り始めているお墓も増えてきました。
お墓を建てられた方が既に亡くなられていますので戒名の追加彫りと同時に裏面の建立者の名前に朱色(赤色)を除去する必要があります。
実は、この方の戒名は既に刻字されています。
当然、その際に朱色を除去して白色の塗装をすべきなのですが作業した業者は朱色の除去をせずに朱色の塗装の上にそのまま白色の塗装をしたようです。
朱色の塗料が剥がれ掛かっているので上から白色を塗装しても判らないだろうと判断したのだと思います。
しかし、剥がれ掛かっている塗装の上から塗料を重ねたのでは簡単に剥がれてしまうのです。
塗料を除去するのは剥離剤を使う方法とサンドブラストで塗料を吹き飛ばす方法があります。
それぞれにメリットデメリットがあります。
石に塗料が染みこんだ様に変色している場合はサンドブラストで石を僅かに削る必要があります。
今回はサンドブラストで朱色を除去してみたいと思います。
まず、ゴムシートを貼ります。
アルミでこすると文字が現れます。
浮かび上がった文字の箇所ををくりぬきます。
戒名のゴムシートも貼り付けが終わりました。
拓本を採取した時は雨が降っており、紙が濡れたせいで縮んでしまったらしく、作成したゴムシートの寸法に若干のズレが出ました。
中央部で位置を補正しました。
準備完了です。
彫りますですよー。
彫ります彫ります。
こんな感じで彫ります。
彫っている時は埃でいっぱいなので中がこんなにはっきりとは見えないです。
建立者もサンドブラストをします。
塗料がかなり厚めに塗装されていたので長時間砂を当てなければならず、ゴムシートが若干焼け気味であります。
問題は無いですけどね。
きれいに除去できた様に見えますが、部分的に塗料が残っています。
ゴムシートと石の境目はどうしても残りやすくなります。
ですので、わずかに残った塗料は剥離剤を使って除去します。
文字の底の方はサンドブラストできれいになっていますので文字の縁の部分にわずかに残った塗料ですので剥離剤で簡単に除去できます。
はい。
きれいになりました。
白色の塗装をします。
戒名も塗装をします。
塗料がある程度乾燥してきましたのでスクレパーでそいで余分な塗料を除去します。
石の表面に窪みが有るとそこに塗料が入り込み、スクレパーでは除去できないのでラッカーシンナーを使って除去します。
ハイ。
きれいになりました。
戒名も問題ありません。
作業完了いたしましたー。
撤収作業ですー。
お片付けですよ-。
桜吹雪の中、帰るよー。
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~
和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
087-845-3871
090-2780-1671
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