今日は秋晴れの現場日和ですよー。
なので早速行ってみましょう。
やってまいりましたのは高松市内の村墓地です。
軽トラがやっと通れるぐらいの民家の細い路地を通って来ました。
時々ウォーキングや軽登山の方が通ったりするので軽トラは端に寄せておきます。
2WDですのでダートに乗り入れるのはちょっと怖いです。
ここから先は軽トラは進めないので一輪車に機材を積んでこの坂を登ります。
意外に傾斜が急なのと機材が重いので難儀します。
軽トラより60m程離れた所に目的のお墓があります。
でーーーん。
屋根付きのお墓です。1尺3寸角の大きさです。
1尺3寸とは軸石(注)の横幅が1尺3寸(約40cm)あると言う事で、これよりおおよその全体のサイズを推測できます。
(注):芯とか竿石とか仏石とも呼び、○○家之墓とか、南無阿弥陀佛と彫っている。この場合は○○累世碑と彫られています
軸石の高さが32寸も有り、戒名は上下2段に分かれて彫られています。
一段は5人割になっています。
現代では電動工具を使って石材を加工しますが、加工を人力に頼っていた時代に加工された物は鏡面の様なツヤが出ている事はまずありません。
表面に凹凸が有る事も多く、そのままではゴムシートの粘着剤だけでは剥がれやすくなります。
そこでゴム糊を塗布して確実に粘着する様にします。
ゴム糊が乾いてきましたのでゴムシートを貼り付けました。
彫り込む文字の所を除けている途中でトラブル発生。
日付の文字が途中から切れていません。
どうやら、カッティングプロッタの刃が途中で折れてしまった様です。
しかたが無いので手で切る事にしましたしました。
石に凹凸が有り、その凹凸にナイフの刃先が引っ掛かって欠けてしまい思い通りに切れません。
本来は機械でカットする為のゴムシートなので手作業はできない仕様なのです。
時間がかかりましたが、手作業でのゴム切りも完了しました。
密着を上げる為にゴム鎚で叩いておきます。
セットアップ完了です。
彫ります。
がんばって彫ります。
彫り終えました。
しっかりと彫れています。
白色の塗装をしました。
塗料が乾いたのでゴムシートを剥ぎ取ります。
ゴム糊を使った所はゴム糊が残っている事が多いのでゴムシートの粘着面で擦って剥ぎ落とします。
完了ですーー。
綺麗に彫れてます。
掃除して片付けです。
片付けできましたので帰るよー。
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~
和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
087-845-3871
090-2780-1671
お疲れ様です。
返信削除私の場合 現場でのゴム切り作業が
通常の 作業工程になります。
プリンターで出した書体でなく
ゴムに墨で直接書いた物を 使用してます。
現地で直接筆書きをされる方がいらっしゃることは聞いた事がありますが、お目にかかるのは初めてです。
削除霊標など、外して立て掛けて作業したとしても無理な体勢を強いられるのでとても大変だと思います。お疲れ様です
持ち帰りの作業に限れば、先代はゴムへ直に筆書きしていましたが、私は筆先が思い通りに滑らないのが不快で馴染めませんでした。
書家の文字を彫る場合は手作業でゴム切りをしますが、しっかり彫るにはPC文字の方が有利ですね。
作業前に内容や位置を施主様に確認して頂くので現地で文字を書く事は、私はちょっと不安だったりします。