前回も放置期間が長いと廃業を疑われてしまうと施主様に忠告されたばかりなのですが・・・・
なので、がむばって記事を掘り返してみましょう。
画像は大きくなります |
本日は、こちらのお墓の法名の彫り入れにまいりました。
庵治石の9寸の細目ですね。
建てられてから30年ちょっと、といったところでしょうか。
お墓の向かって左面に法名が1体彫られています。
香川県ではこの様に向かって左面の右端から彫ってゆく事が多かったのですが、現在では右側の面の右端から彫っていく大阪式が多くなってきているように思います。
大阪向けに製品を出荷しているのでそれに倣っているのでは無いでしょうか。
左面には2体割りで大きめの文字で彫られています。
はい。
いきなりですが彫る準備完了です。
撮影をしていませんでした。
彫ります。
2人割りですので文字が結構大きく時間がかかります。
彫り終えました。
掃除機で掃除をします。
電動の掃除機ではなくコンプレッサーによる圧搾空気を利用して吸引しています。
電動モーター式よりも吸引力は落ちますが発電機がいらないので便利です。
ブルーシートの上に積もった埃や砂も綺麗に吸引します。
この、やや紫がかった灰色の砂を圧搾空気で吹き付けて文字を彫っています。
ギラギラ刺々しい砂は炭化ケイ素(SiC)です。
炭化ケイ素は石の主成分であるケイ素とダイヤモンドを構成している炭素が結合しています。
このギラギラした砂はダイヤモンド、ボロンに次ぐ硬度をもっていますのでかなり硬いです。
白色塗装を施しました。
当店では基本的には塗装による追加料金は頂いていません。
無塗装の施主様が不公平なんじゃないのかという気もしますが・・・・
事細かく値を付ける(費用が嵩んでゆく)のはあまり気が進まないのです。
同じく、建之者などの朱色除去も追加費用はなしです。(なので貧乏です)
できあがりです。
相変わらず、Nexus7のカメラは補正が極端に効きますので白い文字がにじんだ様に太く写っています。
安物ですからねぇ、仕方ないです。
片付けをしてると、施主様がお見えになりましたので、雑談などをしていますと、前田城の話になりました。
ワタクシ。 前田城って知らなかったのですが、帰る途中にあるそうなのです。
なにやら、大正天皇も来られた事があるそうなんです。
ですので、ちょっと寄ってみる事にしました。
いかにも昔から有る様な狭い道に入っていきますと・・・・・
あ、アレっぽい。
なんか立ってます。
高松市指定史跡 前田城跡
確かにこれみたいですね。
ではちょっと入ってみましょう。
説明書きがあります。
五百年以上前の城ですので建造物などは残っておらず、痕跡のみと云う事です。
説明によれば空堀と土塁の痕跡とありましたが、入り口付近の空堀の石垣は見た感じでは新しい様に見えます。後に修復されているのでしょうか?
古い石垣が有りました。
ほとんど埋められていますが、この石垣は城跡入り口の石垣よりも古そうです。
黒っぽい石で築かれています。
ひょっとして屋島で採掘された石なのでしょうかね?
いや、屋島は江戸時代だった様な気がするので改修なら使われたかも知れない。
跡地は広場になっており。
ずう~っと見渡すと。
全部で30基ほどの
墓碑が建っています。
前田城に関わりのある末裔の方なのでしょう。
一応、史跡であるみたいなので撮影してみました。
頭がとがっていて、ごへらになっている個人墓です。
庵治石の細目で作られています。
名前は篆書で彫られてますね。
裏面には建立者が彫られていますが面白いですね。
昭和の「和」が偏と旁が逆になっています。
古いものでは、たまに見かけた記憶がありますが今では全く使われないですね。
なんか意味があるのでしょうか。
見終わって、のんびり帰ってきましたよー。
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~
和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
087-845-3871
090-2780-1671
お疲れ様でした。私のPC不具合発生しまして
返信削除Google+のコメントは消えてしまいましたが
こちらの方で宜しくです。
おもしろい現地のアップよろしくです。
ありがとうございます。
削除当方ではネタになるほどの仕事はまずありませんので気長にお待ち頂ければと思います。