2016/12/15

晩秋の三木町まで戒名の彫り入れに

既に12月も半ばになりますが穏やかな日々が続いてのほほんとしている和泉字彫店ですいつもお世話になっています。


本日は三木町のお寺へまいりました。

現地へ文字彫刻の為の簡易的な機材を持ち込んで、お墓へ亡くなられた方の戒名を彫り込むのです。







目的のお墓はこちらになります。

敷地も十分にあって作業性も良いです。

機材を運び込んで早速取り掛かりましょう。






彫り込むのは9寸角の竿石になります。

和墓の場合、○○家之墓とか南無阿弥陀佛と彫られているお墓のパーツを竿石とか軸石とか芯石とか仏石(ほとけいし)などと呼びます。

今回は、その竿石の向かって右面の2人目に彫り込みます。

そこに彫る文字の形に切ったゴムシートを貼り付けます。

ゴムシートの裏には粘着剤が塗られていてシール状に貼り付けできます。










ゴムシートを貼り付けたら、文字の形に切られている所を取り除きます。

密着度を上げる為にゴム鎚で軽く叩いておきます。






文字はサンドブラスト工法と呼ばれる方法で彫られます。

炭化珪素の硬い砂を圧搾空気で吹き付けて石を文字の形に割っていくのです。


軽トラに積んでいるエアーコンプレッサーから圧搾空気を送る為のホースを引きます。










機材のセットアップが完了しました。

これから砂を吹き付けて文字を彫ってゆくのです。



彫っています。

作業中は手が離せませんので撮影はありません。





彫り終えました。

灰色に変色している所が砂が当たった所です。

硬い砂を吹き付けると石は脆いので割れますがゴムは柔軟性が有りますので割れたりせずに残ります。

こうして石に文字を彫ることが出来るのです。

しっかり彫れているかどうかを確認します。







ゴムシートを剥がしました。

今回は文字に色を入れませんので文字彫刻作業は終了となります。

文字に色を入れた方が文字はハッキリと見えますが次第に塗料が剥げだすと見ぐるしくなります。

逆に色無しだと経年変化で自然な風合いで汚れや変色で文字が見やすくなります。












軽トラに機材を積み込みました。


撤収作業完了です。











紅葉も随分落ちてしまっていました。


それでは帰りましょう。





墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~

和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
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090-2780-1671

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