2014/05/26

戒名の追加彫りで岡山県へ。


高松市で業務を営んでいる当店ではありますが本日は県外での作業依頼がありまして岡山県の倉敷市まで行ってまいりました。


高松港をフェリーで出港して一時間。
玉野港に入港しますと見慣れぬ船舶が停泊していました。

 海上自衛隊の訓練支援艦くろべです。
たまの・港フェスティバルが開催されていて
くろべの艦内が一般公開されているとの事でした。
 イベントの開催時刻は一時間後の10:00からですが艦船の近くには既に人だかりができております。  大人気です。
 軍事には疎いのでくろべには興味を引かれませんが、港周辺会場付近には沢山の露店が軒を連ねております。
帰りにタコ焼きとかタコ焼きとかタコ焼きとかを買って帰ろうと心に誓うのでありました。
(本当は明石焼きが好き)







玉野市から峠を越えて倉敷市へ。



本日の現場に到着です。



いや、まだ着いてません。

軽トラが駐車できる場所から民家の裏山を120mほど登るのです。





ここを登って行かねばなりません。

さすがに、木の根や倒木を一輪車で突っ切る事はできない
ので担いで乗り越えるしか有りません。
















障害物が見当たらず楽に見えそうですが、実はここからが今日一番の難所。




とにかく、傾斜が急な上に枯葉が積もっているので重い

荷物が有ると足が滑って全く登れません。




それでも必死で登る登る登る。

初夏の陽気なので既に汗ぐっしょりです。




うおっ!!













コケた。

赤いゴミ入れバケツが降ってきた。









何度もコケながら進むと墓所が見えてきました。
かなり古い墓が5~6基あります。
しかし、残念ながら作業するのはもっと上にあります。






しばらく登ると




前方に陽の光が射している場所が現れました。

ここが墓所。本日の現場です。






登り降りを5往復ほど繰り返して作業に必要な道具運び、作業に必要な圧搾空気を送るホースを敷設してやっと作業ができる状態になりました。


もうすぐ昼時になろうとする時間ですがのんびりとしていたら帰りが遅くなってしまいます。
500ml×2の水分補給をして作業にかかります。



この何やら汚いのが石に文字を彫る為の砂を
吹き付ける道具です。

とても古く、もう誰も使っていない機種です。

これだけで20kgぐらいあります。

これを一輪車で運び上げるのはとても大変でした。

墓所は広く、作業スペースは十分あったのが唯一の救い。




文字彫刻作業が終わると撤収です。
登って来たところを下らねばなりません。
転がり落ちようとする重い荷物を必死に踏ん張って止めるのですが落ち葉で足が滑って何度もコケます。

コケて荷物と一緒に滑落するワタクシ。



なんとか撤収作業も終わり、帰途に着きます。
昼を食べていないので露店のタコ焼きとかタコ焼きとかタコ焼きを食べたかったのですが、
既にフェリーの乗船が始まっており泣く泣く諦める事になりました。

仕事場に帰ってきたのはもう夕方。

あまりにも疲れすぎて残っている雑用もこなせずに一日が終わりるのでした。


【追記】
岡山県への出張作業に関しましては、移動に往復で1万円の料金が必要となります。
基本料金(¥20,000)+¥10,000=¥30,000~となります。
ですので、複数箇所や複数名を彫刻する場合等は価格的に割安になります。

2 件のコメント:

  1. この様な現場の作業 手間掛かります。
    私も 月に何度か あります。

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    1. 岡山では民家の裏山に墓を建てる事は多いですねぇ・・・
      それも無秩序に建てて参道もほとんど整備されておらず、高齢者の方が登っていけるのだろうかと思うような過酷な現場が。

      この現場は駐車場から200m超の距離があって、エアーのホースが足りないのでショートカットの為に他の民家の敷地や墓地内をアクロバティックに通させてもらったので大変でした。

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