いつもお世話になっています和泉字彫店です。
天候の予測が全くつかない日々が続いた為に昨日未完となっってしまった案件の完遂と、それとは別案件1件の現場作業をこなしてまいりました。
先ずは昨日と同じ高松市内のお寺に向かいました。
焼きつくす様な夏の陽射し。
軽トラが進めるのはここまでです。
これより先は人力しか有りません。
目的のお墓は遠くに見える白いフェンスのその向こうです。
一輪車に機材を乗せて運びます。
途中に10cm程の泥流出防止用の段差が5箇所設けられて有ります。
荷崩れさせない様に慎重に突っ切ります。
5箇所の段差をクリアしたら2箇所の小さい階段が現れます。
ターゲットは白いフェンスのまだむこう。
これより先は手で持って運ぶしか有りません。
強烈な陽射しの中重い機材を運んで行きます。
やっと着きました。

こちらが作業対象のお墓です。
庵治石の中目のお墓です。
作業スペースも十分に有って良さそうです。
ただ、とても暑いです。
今回刻字するのは竿石です。
しん石、軸石、仏石とかとも呼ばれます。
現在、既に1名の戒名が彫られています。
8寸の大きさのお墓で、戒名は一面に4体入る様にレイアウトされています。
今回は2体目に彫り込みます。
彫る位置を決める為に目印を赤鉛筆で罫書きます。
通常の赤鉛筆は磨いた石やガラスなどの硬くて平滑度の高い素材に対しては上手く描けません。
なので石材、ガラス用のちょっと特別な赤鉛筆を使用します。
石材、ガラス用の赤鉛筆の芯は通常のそれよりも柔らかく作られており滑りやすい材料でもそれなりに描く事ができます。
目印に合わせてゴムシートを仮止めします。
ゴムシートには、既に彫っている戒名と大きさや位置が合う様に作成された文字の形に切られています。
早速ゴムシートを貼り付けます。
皺が入らないように慎重に・・・。
拓本をとる様にアルミでゴムを擦ると文字が現れます。
既に彫ってある文字と、作成したゴムシートの文字の位置や大きさが合っているかどうか確認します。
ズレている場合は修正をします。
問題が無ければゴムシートを貼り付け、文字の形に切ってあるゴムを取り除きます。

そして、ころころローラーでゴムシートを石に密着させます。
これを怠るとサンドブラスト中にゴムが剥がれてしまって大変な事になる可能性が有ります。
平らな面はローラーなどが効果的ですが曲面が有る場合はゴムハンマーなどで叩いて密着させます。
サンドブラストの用意ができました。
本来なら粉塵対策でブルーシートを敷くのですが前日の雨でびしょ濡れになっていましたので断念します。
その分、掃除に時間がかかります。
では、サンドブラストです。
では、サンドブラストです。
ガムバッテ彫ります。
背後からの陽射しが強すぎて中が見づらいですが、がむばって彫ります。
背中がじりじり焼けるようですががむばって彫ります。
できあがりました。
今回は塗装は有りません。
刻字直後は文字が見づらいですが年月を経るにつれて風合いが増してきます。

後片付けです。
ブルーシートが使えなかったので埃が多いです。
圧搾空気を使った掃除機を使いますが上手く吸引しません。
原因は・・・・
圧搾空気を送るホースの外皮が破損し、ちょっとした角度でホースが折れて閉塞していました。
古い安物のホースで、耐用年数をとっくに超えています。
現在ではもっと品質のよい製品が有るので交換すべきなのですが、とりあえずは応急処置でしのぎます。
カッターナイフで破損した箇所を切断します。
ホースクリップを緩めてホースとカプラを外します。
カプラをホースにつなぎクリップで固定します。
これで仮処置完了。
はい、使いやすくなりました。
白い浮き袋みたいなのは集塵バックです。
掃除が終わり、機材の片付けに移ります。
サンドブラスト機の足に差し込んでいた延長用の棒を外します。
霊標や法名碑に刻字する場合は機材を低い位置にセットし、竿石のように高い位置に刻字する場合は高い位置に機材をセットします。
この機種古いのでこの辺りの出来具合が非情に使いづらく心許ない(立てたときに不安定)なので使いやすい最新機種が欲しいのです。
(お金が有りません)
灼熱の中、片付けも終わりました。
お寺さまに作業完了の報告をして次の現場に向かいます。
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~
和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
087-845-3871
090-2780-1671
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