2014/07/19

夏場の現場作業ってホントに大変です

はい。

いつもお世話になりありがとうございます。 和泉字彫店です。

真夏の到来で現場作業における一年で最も過酷な時期となってまいりました。

今回は高松市内のお寺で永代供養墓誌と霊標の2件の現場作業を行いました。


お寺に到着しましたらお地蔵さんが迎えてくれます。


私の腕では上手く撮れないので申し訳ないですが、和泉良照氏作の可愛らしいお地蔵さんです。

(クリックで少し大きくなります)







本堂前にはペアで。



本堂前の石段には荒々しい阿吽像あり両端から睨まれながら登ります。





そしてこちらが作業する永代供養墓誌になります。


本日は曇りの予報でしたが不安定な空模様でしたので急いで準備をします。




予め用意していたゴムシートを貼り付けました。

1名分の余白を確保しておく様にとの指示がありましたので忘れずに。



さあ、彫る作業に移ろうとしたその時。

お寺様から「おつとめがあるので」と後にするようにとの指示がありました。

永代供養墓は本堂の近くなのでサンドブラストのコンプレッサーのエンジン音が邪魔になります。


そういうわけで、別の霊標への追加彫りを先に行う事となりました。

運び込んだ機材をいったん片付けて100m程離れた所へ運びます。

この頃からポツリポツリと雨粒が降りだしました。

石が濡れてしまってはゴムシートの粘着剤が役に立たないので作業が出来なくなります。

急いで道具類を運んで、石が濡れないうちに何とか用意完了しました。


今回は霊標ですがサンドブラストには箱を使います。

高温多湿の時季なので防塵対策用のヤッケをかぶると恐ろしく体力を消耗するからです。

作業性はやや犠牲になりますが体力がふらふらの状態では危険すぎます。


サンドブラスト完了。

今回は文字に白色の塗装を施します。

が、ここで問題発生


持ってきた塗料ですが、しばらく使っていなかったせいかカチカチに乾燥してしまっていました。

薄め用の溶剤はありますが一度固まった塗料は使える状態には戻りません。

仕事場まで塗料を取りに帰ろうかと思いましたが、そんな余裕も無いので近くのホームセンターを探して缶スプレーの塗料を買ってきました。

市内の道は混んでいました。ホームセンターを探すのに時間がかかってしまい、後で考えると取りに帰ってもさほど変わらなかったかも知れません。


慌てて買ってきた缶スプレーですが、実は字彫りの塗装用には適さないのです。
ですが夏場でも有り乾燥が早く、重ね塗りを繰り返すと何とかなるだろうと思ったわけです


缶スプレーは元々、石材用途の製品ではないので当たり前なのですが、塗料が非情と言えるほど非常にに薄められています。

普通に吹き付けただけでは石の地肌が見えてしまいます。

厚めに吹き付けると、とたんにタレてしまいます。 でも、買ってきてしまいましたし何とかしましょう。


塗装してみます。

シュー・・・・

この頃になると時折パラついていた雨もなくなり、低く、暗い雨雲も切れて真夏の太陽光が容赦なく照りつけだしました。

気温が高いのですぐに乾燥するかと思いましたが意外な程時間がかかります。

ほとんどのホームセンターで扱っている塗料の溶剤は業務用よりも揮発性が低く乾燥に時間がかかります。

その分、安価で安全性が高くなっていると思います。







当然のように上手くいきません。

石の地肌が見えています。

周囲のゴムには塗料がタレてしまっています。

でもまぁ、何度も重ね塗りをするしか有りません。

片付けをしながら乾燥が進んだ頃合いを見計らって重ね塗りをします。


片付けが終わったら、作業途中の永代供養墓誌の準備にかかります。

いやぁ。 それにしても暑い・・・

今日の天気予報は曇りのはずだったんだけどなぁ。 (ひぃひぃ)



何とか準備完了っす。



では、彫ります!

が、その前に、水分補給しないとやばいです。

とりあえずこれ。

一気に飲む。

で、缶スプレーの塗装が乾いた頃なので重ね塗りを忘れずにやっておく。



やっとサンドプラストです。

ドドドドドドド・・・(コンプレッサーのエンジン音)

シューーーー・・・(砂を吹き付ける音) 




ハイ。

なんとか終わりました。

暑い暑い。

とにかく暑い。

フラフラです。

ちょっと水分補給をして、文字に黒の塗装をして終わりです。

忘れずに缶スプレーの重ね塗りもしておきます。




「濤雲覺生信士」を今回彫ったのですが、斜めに撮ってしまったせいか、となりの戒名と上がそろっていないように見えます。

というか、 既に彫ってしまっている戒名の「心」と「海」の間が開きすぎているのはあまり良くないですね。

これらの文字は書家の先生が書いた物ですが
「心」という文字は比較的平べったく書くのが普通なのでとなりの戒名とそろえるのはちょっと難しいです。


忘れずに缶スプレーの重ね塗りもしておきます。




片付け片付け、炎天下の中重い機材を運びます。

サンドブラストのタンク。

直射日光を浴びて火傷するぐらいに熱くなっています。

汚い手はワタクシ。熱でヒリヒリジンジン。




水分補給をしながら。

缶スプレーの重ね塗りも忘れずに。

がむばって働きます。



永代供養墓誌は無事に終わりました。





缶スプレーで塗装した霊標も綺麗に塗装できました。

めでたしめでたし。


いやぁ。 

今回は永代供養墓誌を途中で中断した為に3回分の準備と片付けをしたので疲れました。

ほんと、死ぬほど疲れました。 日焼けで肌がヒリヒリしてます。


今日の「日中」に飲んだ水分一覧。(実は日が落ちてからも喉が渇くので数本飲んだ


左から飲んだ順番。

左の2本はお得意様からの頂き物。

右端のお茶はお寺様からの頂き物。

うれしい。



墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~

和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
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