2015/02/04

今日は現場日和ですネッ (1)


お世話になっています和泉字彫店です。
一年の内で最も寒い時期でありますが何故か小春日和に恵まれ、現場彫り作業に行ってまいりました。


向かいましたるは高松市内の公営墓地です。

作業機材一覧 クリック

高松市内では最大規模と行ってもいい墓地ですが区画整備は良いとはいえず、通路も狭く障害物や石段が多い上にお墓までの距離も結構有りまして作業機材一式を運び込むのもかなりキツいものが有ります。ウチのように古くて重い機材を使用していると大変です。
では、早速作業にかかりましょう。






逆光で見づらいですが1尺1寸のお墓です。

和墓の場合、「○○家之墓」とか「南無阿弥陀佛」などと彫られている縦に細長い石を「仏石」とか「竿石」、「芯石」、「軸石」とよばれます。

一尺一寸のお墓というのは、仏石の横幅が一尺一寸有ると言う事で、そこからお墓全体の大まかな大きさが把握出来ます。

(一尺=30.3cm  :  一尺一寸=33.33cm)




ぬりぬり
今回のお墓は昭和初期のお墓で電動工具による加工などできない時代に建立された物です。
人力で砥石で磨かれていますが現代のような平滑度は無く、表面は荒れておりノミの跡がかなり残っています。
表面に平滑度が無い場合はゴムシートの粘着剤ではひっつかないので特殊糊というゴム糊をベタベタと塗った上にゴムシートを貼り付けます。
特殊糊という製品名ではありますが字彫り用途という「特殊用途」で有って糊自体は昔から有る接着剤です。
ただ、ゴムシートを貼り付けて文字彫刻をした後でゴムシートが剥がし易いように松ヤニを混ぜているだけだと思います。
昔から有るゴム糊なのでトルエンをゴリゴリ使ってますね。 気をつけましょう。




クリックで

はい。

ゴムシートを貼り付けました。

昔に建立されたお墓で、戒名とかは刻字されていません。

死亡年月日と、御名前、年齢のみで一面に6体割りになっています。


では文字彫りにかかります。

作業場所に植木が有りますが不用意に踏んづけてしまわないよう気をつけて作業しましょう。

気をつけて彫ります。
がむばって彫ります。

作業中の写真は撮ってません。 

忘れました。


クリックででっかくなります



文字彫刻完了です。



クリックででっかくなります

既に彫ってある文字に高さなどを合わせて彫っています。
その関係で平成二十六年・・・と言うように文字数が増えた場合は上下に圧縮された様な文字になってしまいます。

なるべく違和感が無い様に文字を作成しますが大幅に文字数が増えた場合はどうしようも無いです。

手彫りで彫られている文字と違ってサンドブラストだと明確に深さが出ます。
当店では現場作業でもできる限りしっかりと深さが出るように心がけています。



撤収作業にかかります。
飛び散った砂が残っていないように注意して清掃します。

急いで片付けをして次の現場に向かうのです。




墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~

和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
087-845-3871
090-2780-1671

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