本日は岡山県水島市まで墓誌の追加彫りに行ってまいりました。
と、ここまで入力したところで妙な事に気がつきました。
みずしましで変換しても水島氏に変換されます。 (not ミズスマシ)
水島市と言う所は無くて岡山県倉敷市水島だったんですね。
ワタクシ、子供の頃から水島市だと思い込んでおりました。 海より深く反省。
香川県高松市から瀬戸大橋を渡って岡山県に入ります。
フェリーの便が少なくなってしまい現実的な渡航手段は橋となりました。
当店の17年前のポンコツ軽トラでの高速道路はキツいですが仕方有りません。
市街地の60kmが全力で80kmでは死にそうになります。
えー。実はですね。
現地に到着すればお得意様の携帯電話に連絡するように打ち合わせしていたのです。
ところが、向かっている最中に携帯電話が妙な動作をし始めまして、一度電源を切って電源を入れ直したのですが・・・・
まったく電源がが入りません
ひょっとしてバッテリーかなぁと思いコムビニで充電器を買って充電したりしてみましたが効果無しです。
携帯電話が無いと連絡の取れませんのでイロイロ試してみましたが全滅、完全に死亡してます。
7年使ってますからねぇ・・・・こうゆう事も・・・が・・・・こんな時に壊れて欲しくは無かった。
現地に到着したら得意様が痺れを切らせて待ってました。
どうもすいません。
早速、作業に入ります。
今日は墓誌への追加彫りです。
戒名や俗名、出所(でしょ)は既に彫られていますので亡くなられた年月日と年齢を彫ります。
生前戒名をもらって墓石に彫り込んでいる所に追加で彫る場合はスペースが非常にタイトになる事が多いです。
なので、文字を作る際にはそれを考慮して少しだけ小さく作成する事も有ります。
ゴムシートを貼り付ける際にも慎重に確認しながら作業しなければなりません。
また、生前戒名の場合は朱色の塗装が施されている事が多いので朱色を除去しなければなりません。
先ずは赤色の塗装の除去から取り掛かります。
白色塗装の文字をガムテープで塞いで養生します。
薬研(やげん)彫りですが、やたらと深く彫られています。
剥離剤が奥まで届かないのでサンドブラストで除去する可能性も出てきました。
「榮」の文字は画数が多くのでゴム切りの精度が落るのでできれば避けたいです。
岡山県では文字がかなり深く彫られている事は多いです。
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3回程繰り返した所、一応これぐらいのレベルまで除去ができました。
うっすらと赤色が残っている様な気もしますがこの上から白色の塗装をするので問題ないとおもいます。
そしてゴムシートを貼り付けました。
出所(出身地等)を画像処理で誤魔化した関係ではっきりと見えないと思いますが空きスペースにきっちりと納める事ができました。
では彫ります。
がむばって彫ります。
遅刻してきた関係でお得意様の無言の「急げ急げ」プレッシャーがキツいです。
はい、文字彫刻完了です。
朱色を除去した所は白色を入れております。
文字はいろいろモザイク処理をしています。
急いで片付けます。
急がねばなりません。
お得意様がラメーン喰いに行くぞぉ・・・!!
と宣たまわっています。
ラメーン食べてきました。
えー、繰り返しになりますが、
業者によって違うと思いますが、岡山県では非常に深く文字が彫られている事があります。
サンドブラストによる文字彫刻が広まった頃、それまでの手彫りで深く彫る事は難しかったので差別化の為に深く彫っていたのでは無いかとワタクシは思っています。
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ただ、この様なのはちょっとどうでしょうか・・・・。
赤の矢印で示した箇所では中で穴が空いてしまってます。
ひとつの文字の中でくっついてしまうのは自然な書き方としてあるのですが、上下の違う文字どうしがくっついてしまうのはやはり良くないと思います。
彫り方もそうですが、ゴム切りの時にもう少し配慮すべきなんだと思います。
撤収作業も終わり、香川県に向かって帰ります。
電源が入らなくなった携帯電話はやはり壊れたままです。
あす、docomoに行ってみようと思いますが気が重いです。
聞く所によるとガラケーは機種が少なくなってしまったという話ですがどうなんでしょうか。
スマートフォンなんて貧乏なワタクシにはとても無理でございます。
みんなビンボが悪いんや。
【追記】
岡山県への出張作業に関しましては、移動に往復で1万円の料金が必要となります。
基本料金(¥20,000)+¥10,000=¥30,000~となります。
ですので、複数箇所や複数名を彫刻する場合等は価格的に割安になります。
そうなんです。特に少し古いタイプとか
返信削除岡山県の西部 倉敷から西ですね、たとえば玉島とか
彫りが深いのは、場所にもよりますが 虫の巣になってます!
岡山県での作業というのは非常に少ないのであまり判ってはいないのですが職人によっては比較的最近まで薬研彫りで正面の文字も彫っていたりしますが・・・・
削除人差し指のほとんどが入ってしまうほどの深さが有ったりしてギョッとしてしまうことも有ります。
昔から関西圏では深く彫るのがウデの良い職人だというのが有りましたのでその名残だとは思います。