ポンコツ具合では誰にも引けをとらないと自負しているワタクシでありますが当店の設備も相当のポンコツであります。
そんな当店ですがこの度ホイストの修理をいたしました。
事の発端はお得意様がホイストを使って製品の積み下ろしをしている時に頓狂な声を上げました。
あ゛? あれれ? ホイストが勝手に走って行くぞ? おいおい!
なんだろう? と思いながら振り返ると操作もしていないのにホイストが製品をぶら下げたままで北の方向に動いてるでは有りませんか。
急いでホイストのブレーカーを切断して停止させました。
さっきコレが落ちてきたんやけど・・・・ と、おっしゃるお得意様の手にはズタズタに引き裂かれたVVFケーブルが有りました。
そろそろヤバいなぁとは思っていたのですが電源ケーブルの滑車が摩耗して機能しなくなりケーブルがホイスト本体に巻き込まれて千切れてしまったのです。
ケーブルが千切れた時に北方向に進む回路が保持されてしまった様なんですね。
電源関連は他にも摩耗が進んでいるところが有って、業者に修理を依頼していた矢先の事でした。
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というわけで修理してもらいました。
高所作業車で修理中です。
はい、千切れたVVFケーブルは既に取り替えられました。
以前は電源用のVVFケーブルとモーター給電用のキャブタイヤの2本だったのですが、VVFケーブルは劣化が早いので今回多芯のキャブタイヤケーブルに置き換えられました。
すっきりしてカコイイ。
そしてコレがケーブルを巻き込ませた原因を作ったケーブル滑車です。
もう既にひどく摩耗がしきっていて機能しなくなるのも当たり前です。
そしてコチラが交換する前のケーブル滑車の新品。
全く同じ部品とは思えないですが、実際いろいろ改良されています。
それだけ消耗が激しくトラブルになりやすい部品です。
そしてコレがパンタグラフです。
動力用の架線から電気を引き込む部品です。
電車についているアレですが、3相の動力ですので3個有ります。
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酷く摩耗が進んでいます。
段付き摩耗になっていて深い方はシャフトが現れています。
どうしてこの状態で動いていたんでしょうかねぇ・・・
東西方向に方向に動作させていると途中でガッタンと、大きな音が発生していたのはこの段付き摩耗を乗り越えていたのですね。
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ちなみに、コチラが交換前の新品です。
全く違いますね。
ココでちょっとトラブルがありました。
パンタグラフを取り付けているブラケット(画像中央)が外れないとの事です。
しょっちゅう発生するスパークにより金属がくっついてしまったらしい。
早い話がアーク溶接された状態ですね。
こんなのは初めて見た。 よほど使い込んだろうなとは修理業者の弁。
なので、ブラケットを同時交換しなけれならず、作業は中断となり急いで部品手配に奔走します。
実装画像 クリックで少し |
予定は大幅に超えましたが、なんとか部品も調達できて修理完了となりました。
電源周りの部品をごっそり交換しましたので動きもスムーズになりました。
しかし、ホイスト本体がオーバーホールの時期を超えており、もう少しすれば不具合が出始めるらしく、そうなると結構高額な費用が必要になるとのお告げがありました。
このタイプの高速/定速の切り替えが有るホイストはそれが欠点で使い方の荒い事業者だと数年でダメにしてしまうところも有るそうです。
現在はインバータ式の製品に切り替わっているので補修用の部品でさえ受注生産かつ高価なんだそうです。
当店に明日は有るのでしょうか・・・・・
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~
和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
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