2017/08/04

青石など

真夏の食べ物といえばチョコもなかのアイスは絶対に譲れない和泉字彫店です、いつもお世話になっています。


突然ですが、青石がやって来ました。

アオイシといっても緑色です。

青も碧も緑も昔は「あお」と呼んでいただけなんですが。

この青石に付いている錆色の汚れを落とす事が今回のミッションです。







安物のタブレットのカメラで撮影しましたので色合いが変ですがご容赦ください。

この汚れをサンドブラストで落とすのです。

基本的に汚れは表面だけに付着しているので簡単に落とす事ができますが、無為造作に作業してしまうと石表面を削ってしまいますのでその点には注意が必要ですね。









はい、いきなりですが作業完了致しました。









汚れは落ちました。

サンドブラストなので若干ですが白っぽく見えます。









黒石の板石に倶会一處(くえいっしょ)をゴム切りしました。

これはお寺様が書かれた文字だそうです。

これを青石の四角くえぐったところに嵌め込むのです。

多分、永代供養の碑になるのだと思います。









ハイ。

彫り終えました。

石板ですので深さはあまり有りませんが浅めな方が文字的には綺麗ですね。

石は多分ベルファーストでしょう。目はあまり細かくありません。










「處」の文字は右下に向かって大きく伸びやかに書かれています。

そのせいで少し右に傾いた様に見えるのも事実です。

現時点でやや左に寄っているのですが、さらに左に寄せた方がバランス的には良いと思います。

しかし、お寺様が書かれた文字を勝手に変えて良いものかどうか、そのあたりは難しいですね。




倶会一處の「處」は「処」と書かれる事もありますが、旧字の「處」の方が一般的ですね。





こちらは、隷書体で書かれていますが、「處」のさらに古い文字になります。

さすがにあまり見かけませんね。



ちなみに、「処」という文字の隷書体はありません。

篆書→隷書→楷書の順で新しくなりますが隷書が使われていた頃は略字の「処」は無かったからです。




青石と板石は別個に納品しましたので残念ですが嵌め込んだ画像はありません。




それでは今回はこのあたりで失礼します。


駄文乱文、失礼致しました。








墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~

和泉字彫店
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