ここの所、字彫り業務に関する記事がめっきり少なくなった様に感じるのは気のせいだと思いたい和泉字彫店です。いつもお世話になっています。
先日、KS3サンバーのローター&パッドの偏摩耗でそれらを交換しました。
その際にキャリパーの動作に固着が有るのとブーツが破れていましたので、今回はこのブレーキキャリパーをオーバーホールします。
(ピストンのシールやブーツ等のゴム部品を交換します)
L型金具固定用のピンを引き抜きます。
L型金具を引き抜きます。
これでパッドが取り外せるのですが・・・・
さっきまで走っていましたので、まだピストンがパッドを押さえつけています。
その為、パッドをこじってピストンを押し込み、パッドを取り外すスペースを作ってからパッドを取り外します。
パッドを取り外したらキャリパーを固定しているボルトを外しキャリパーを外します。
ブレーキを踏んでポンピングするとピストンが少しずつ押し出されてきます。
かなり出てきました。
あともう少しです。
ブーツはキャリパー側の固定を外しています。
ポロッと外れました。
ブレーキフルードダダ漏れです。
外れたピストン。
キャリパーは汚れが酷いので全体的に掃除します。
シリンダー内だけを掃除するだけで十分なんですけど、シリンダー内を掃除していたら、まわりの汚れがシリンダー内に入ってくるので素直に全体を掃除する事にします。
ピストンもブーツを外して清掃します。
酷使されている車だとピストンが錆びだらけの事も多いのですが、当店はろくに仕事していない(泣)ので錆は殆ど有りませんでした。
清掃したキャリパーシリンダー。
と、スライドの穴。
清掃したキャリパースライドのスリーブ。
これの動きが非常に悪かったんですよね。
清掃した構成部品。
ピストンは#2000のサンドペーパーで軽く汚れを落としました。
では、組み立てに参りますよ。
シリンダーにグリスを塗ったシールリングを取り付けてピストンを組み込みます。
そして同じくグリスを塗ったブーツをキャリパーとピストンの頭にはめてキャリパーにC型金具で固定します。
このあたりはさくさく出来るので、つい撮影を忘れておりました。
キャリパースライドのOリングにシリコングリスを塗ります。
オーバーホールキットに添付されていたものでは無くてkureから出ているシリコングリスを使用しました。
特に理由は無く、何となくkureの方が性能が良さそうな気がしたからです。
スリーブにもグリスを塗っておきましょう。
多分、こんなに塗る必要は全く無いんでしょうけど。
ブーツにも塗ります。
あんまり塗りすぎても邪魔なだけなんですけどね。
そしてキャリパーに組み付けるのですが、これは結構面倒くさかったですね。
ピストンの時とは逆に、撮影するのを忘れる程悪戦苦闘していました。
こっちを入れればあっちが外れ、あっちを入れればこっちが・・・・
をエンドレスループしておりました。
コツをつかめば早いんですが。
で、なんとか組み付け完了。
スライドもそれなりにスムーズに動作します。
パッド、金具類を取り付けました。
そして取り出したるはKTCのフレアナットレンチ。
自動車のブレーキライン用のフレアナットレンチです。
自動車のブレーキラインのフレアナットは固着している事が多いので安物のフレアナットレンチを使うとナットをなめてしまいます。
ブレーキのゴムホースのひび割れが気になったのでこの際に交換する事にしました。
(あとでホースを裂いてヒビ割れの状態を確認してみたら、深部までは達していなかったのでまだ大丈夫だったと思います)
フレアナットを緩めてパイプを外したところ。
ここからクリップを引き抜けばブレーキホースを取り外せます。
ストラット固定用のボルトを外してブレーキホースを外します。
新しいホースを取り付けます。
バンジョーボルトのパッキンは必ず新品にします。
これを、左右共に行ないます。
あとはブレーキラインのエア抜きをして完了です。
おつかれさまでした~。
すいません。
次からはちゃんと仕事します!
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~
和泉字彫店
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