石あかりコンテスト2017の表彰状の文字彫刻作業を致しました。
デザイナー氏より今年の表彰状の図柄が来ました。
CD-Rに書かれたデータとA4用紙に印刷された原稿が来たのですが、貧乏な当店ではアドビのイラストレーターは開く事ができず、A4サイズに印刷された原稿をスキャン後にB5サイズに縮小して作成する事になりました。
多少のデータ劣化とゴミ取りが大変ですが仕方ないです。
関連リンク:
JAPAN石あかりコンテスト2014の表彰状への彫刻
JAPAN石あかりコンテスト2016表彰状への彫刻
まず取り出したるは透明なプラスティックシート。
これに彫刻する画像データをプリントするのです。
解りづらいですが、やや白くくすんでいます。
これはインクジェットプリンタの水性インクを弾いたりしない様にコーティング処理がされているのです。
印刷しました。
スキャンする時にできるゴミを取るのが大変でした。
これで版下ができました。
アルミ蒸着された物々しい包装で登場したのが露光フィルム。
紫外線に反応するので光が入らない様に注意する必要があります。
中身の露光フィルムはこんな感じです。
これでサンドブラストのマスクシートを作成します。
撮影してしなかったので画像は無いですが、この露光フィルムに版下を重ねて紫外線に露光させると版下の画像そのままの形で露光フィルムが反応します。
露光中。
隙間から見える青い光が紫外線蛍光灯の光です。
露光が終われば現像をします。
水を吹き付けていると紫外線が当たらなかった箇所はボロボロと崩れて無くなってゆくのです。
フィルムに潜像していたものを水で現像するので水現像と呼ばれます。
撮影していなかったのですが、現像ができれは乾燥させて露光フィルムのマスクシートが完成です。
マスクシートを石版に貼り付けます。
位置決めが結構難しいです。
版下を作成する段階から余白や基準用の目印を入れておき、その通りに貼り付ける手順も考えておかないとズレてしまったりします。
5枚分の作成が完了しました。
露光フィルムはゴムシートの様にラフに扱えないので結構大変ですが、これでブラストに移れます。
はい、ブラストしました。
ゴムシートに比べるととても薄く、弱い露光フィルムですので使用する砂は小麦粉の様にとても細かい砂を使用します。
そして、時間をかけてやんわりと吹き付けます。 面倒ですね。
金色の塗料で塗装します。
塗料が乾燥すれば露光フィルムを剥がして作業完了です。
石あかりコンテストの表彰状は作品の集計から発表表彰までの期間が短く納期的に厳しいのですが今年もなんとか間に合いました。
ちなみに、露光フィルムは紫外線を当てると感光してしまうので陽の光に晒す事はできません。
なので、当店では太陽光の遮断が難しい為、夜間に蛍光灯の光の下で行なっています。
ほぼ徹夜になっちゃいますけどね。
あは、あは、あははははは。
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~
和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
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