2015/06/17

梅雨の晴れ間は現地彫りに(2)

いつもお世話になっています和泉字彫店です。

本日2カ所目の作業はコチラのお墓です。



8寸のお墓です。彫り込むのは竿石の右面となります。

竿石は芯石とか軸石とか仏石などとも呼ばれます。



では、時間も押してますので早速まいります。






はい、既にゴムシートを貼り付けました。

今回は、右面に2体割の2人目に彫り込みます。

2体割りで1体を3行でレイアウトされていますので文字は結構大きくなります。









お墓を建てられた方がお亡くなりになりましたので、お名前の朱色を除去する必要があります。

今回は文字も大きく、画数も少ないのでサンドブラストを使用して除去します。

ゴムシートを貼り付けてアルミで擦り文字を浮き上がらせます。

浮き上がった文字に沿ってゴムシートを切り抜いてゆきます。







くり抜いた所にサンドブラストを施し塗装を剥ぎ取ります。

あまり、しつこくブラストすると文字を石が彫れてしまって浅くなければならない箇所まで深くしてしまったりして文字が変わってしまいますので軽く、塗料が剥げる程度にとどめておきます。








ゴムシートを剥がしますとこんな感じです。

ゴムと石のキワの部分は砂が当りづらいので塗料が残っています。








塗料の剥離剤を塗布して残った塗料を除去します。







剥離剤を塗布してからしばらく放置しておく必要があるので、その間にメインの戒名を彫りましょう。

彫ります。
彫ります。
文字が大きいので結構時間がかかりますががむばって彫ります。





剥離剤塗布後、しばらく放置しました。

塗料が柔らかくなってきています。










ブラシで擦って水洗いすると綺麗になりました。

大きな文字の場合はブラシが届かないのでサンドブラストで除去した方が綺麗になります。

塗料が石に染みこんだ様になった場合でもサンドブラストなら軽く彫ってしまいますので綺麗になります。

ただ、くり抜いた文字のフチの部分は塗料が残る事が多いので剥離剤を併用する必要はあります。







戒名の方も問題なく、しっかり彫れています。

塗装をしていないので写真写りは良くないですが年月の経過と共に風合いがでてきて良くなると思います。





次の現場はチョット大変で時間がかかるのに、もう既に14:00を回っています。

急いで片付けをして次の現場に向かわないといけません。




墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~

和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
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