2015/07/06

雨ニモマケズ、霊標の現地彫りに

いつもお世話になります、和泉字彫店です。
梅雨は過ぎている時期なのに連日雨模様で現場作業が滞ってどうしようもありません。
本日、 雲行きは怪しいですが雨は降らない予報ですので作業に向かいました。



高松市内の墓地に到着しました。

こちらの霊標に戒名を彫り込みます。


墓石の下台と霊標の間隔が狭く作業性はあまり良くないですが、なんとかなるでしょう。





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位置決めをしてゴムシートを貼り付けました。

ヤブ蚊が多いので、昼間でも蚊取り線香が無いと大変な事になります。







お墓を建てられた方が亡くなられましたので裏面に彫刻されている建立者のお名前の朱色を除去する必要があります。

風水では朱色は「生」を、紺色は「死」を意味します。

昔は墓石に色を入れる事は無かったようですが位牌に倣って朱色を入れだしたようです。







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文字の上からゴムシートを貼り付けてアルミで擦りますと文字が浮かび上がります。

その文字に沿ってナイフで文字の形にくり抜きます。




サンドブラストの機材の用意をしていると・・・

パラ・・・パラッ・・・パラパラ・・・ドドドドドド!!!

いきなり夕立の様な雨が降ってきました。





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ゴムシートを貼り付けた面ができるだけ濡れない様にブルーシートを掛けて軽トラに緊急避難です。

30分ぐらいで雨脚は衰えてきました。通り雨だったようです。




雨はほぼ上がりましたので作業継続します。

準備を済ませて彫刻にかかります。

作業スペースが狭いですがなんとかがんばります。





霊標の文字彫刻が終わりました。


サンドブラストには雨の影響があまり無かったので幸いでした。

しかし、埃が雨の水分で泥の様になっています。

こうなると掃除機は使えず、バケツで水を汲んできて辺り一面を水洗いしないといけません。







建之者の文字にもサンドブラストをして塗料を除去します。







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ゴムシートを剥がすとこんな感じです。

文字のフチの箇所に若干塗料が残っています。

サンドブラストではこの箇所は陰になりますので砂を当てる事が難しいのでどうしても少量が残ってしまいます。








塗料の剥離剤を使って残った塗料を除去します。

剥離剤はアルカリ性なので人体にはあまりよろしくありません。

箇所にもよりますが、皮膚につくとヒリヒリします。

このエアゾールタイプは結構高価でもあります。

もう少し安くならんでしょうか。







塗布してしばらく放置すると塗料が柔らかくなりブラシで擦り落とします。








水で洗い流して綺麗になりました。







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霊標も作業性が悪く時間が掛りましたがしっかりと彫れています。




片付けをして撤収です。
 
お疲れ様でしたー!

と、帰ろうとしたところ雨上がりの草地のちょっとした登り坂で軽トラのタイヤがホイールスピンして全く登れなかったのはココだけの秘密です。

荷を積んだ2駆の軽トラでは雨に濡れて滑りやすくなった草地の登坂は本当に難しい。

苦し紛れにあれこれしていたら、なんとか登れましたが軽トラは四駆でないと怖いなぁと思います。

みんなビンボが悪いんです。





墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~

和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
087-845-3871
090-2780-1671


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