少しずつ春めいてきて現場作業が楽しみな時期となりました。
いつもお世話になっています和泉字彫店です。
朝。
軽トラに現場用機材一式を積み込みまして、これより出発致します。
本日は2件の現場作業が有ります。
1日に複数件の現場作業は当店などではあまり無いのですが効率的にこなせるので嬉しいです。
最初に着いたのはこちら。
高松市内の田んぼに囲まれた村墓地です。
尺角のお墓です。
庵治石の細目ですね。
竿石の左面に戒名を彫り込みます。
左面全体を使って2体分の戒名が収まる様にとの指示があありましたので、左面2体割りのレイアウトを作成しました。
2体割りですので文字は結構大きくなりますね。
戒名は5文字の戒名ですので一般的な形式でレイアウトしています。
今回はお墓を建立された方がお亡くなりになっていますので建立者名の赤色を除去する必要があります。
ここ数年の剥離剤の性能向上は目を見張る物があります。
当然、今回も剥離剤を使います。
たぶん、コスト的にはサンドブラストよりも剥離剤の方が高価でしょう。
しかし、サンドブラストでの除去とは塗膜を砂で破壊する事に有ります。
程度の違いはありますが塗膜が乗っている石への影響は確かにあります。
石まで変色してしまっている場合は変色している石ごと削ってしまう必要があります。
小さくて画数の多い文字で有るならばマスキングのゴムが上手く切れるか難しいです。
たぶんあまり上手くいかないと思います。
ゴム切りが上手くいかないと文字が変わってしまいます。
たとえ、そうなっても施主様に気付かれる事は無いでしょう、でも「破壊」 には変わりが無いと思います。
なので、前文字などの大きな文字、深い文字、色が染みこんだ様になって文字の底をさらえないといけない様な状況以外では、ワタシは基本的に剥離剤を使いたいと思います。
剥離剤でのワンクールめです。
赤色をしっかりと入れてますので塗膜が厚く、2,3回繰り返す必要があるでしょう。
しっかりと除去しないと、この後の白色塗装で赤色が溶け出してピンク色になる可能性があります。
上手くやればごまかせますが塗膜の耐久性は大きく下がりますので上の塗膜はすぐに剥がれ落ちて下の塗膜が見え始めます。
みっともないですね。
赤色の塗装に剥離剤を馴染ませている間にサンドブラストの準備が出来ました。
これから彫ります。
彫ります。
尺角の竿石2人割りなので文字が大きいですががむばって彫ります。
彫り終えて、白色塗装を施しました。
赤色も綺麗に除去出来ました。
白色塗装をするのです。
塗装が乾燥するまで暫し放置しましょう。
スクレパーで塗装を剥ぎ取る場合はしっかり乾燥させた方が良いです。
その間に周囲の掃除と片付けをします。
細かいホコリや砂は掃除機で吸い取ります。
バキューム式の掃除機は圧搾空気を使って負圧を作り出します。
コンプレッサーの圧力によって負圧を作り出します、
完成でございます。
機材を積み込んで撤収作業にかかります。
積み込み終わり。
次の現場に向かいます。
軽トラで走ります。
十数㎞は走っているでしょうか。
道は細くなり、田圃も民家も見当たらず田舎道というより山の中っぽい道をひた走り・・・・・
ここはどこ・・・・?
と思っていたら現れました。
いなもく ですね。
なんか、秘境のうどん屋と呼ばれているらしいです。
なんか、元々は木材関係の所だったみたいですね。
かけの小と鶏天と野菜天(だったかな?)。
出汁は香川ではあまり例を見ない甘め。
ネギとおろし生姜と七味の味付け加工した薬味が有った。
甘めの出汁にちょっと戸惑ったけどまぁ、おいしい。
うどんは普通の太さで堅め。出汁が熱くて食べている内に丁度良くなってきた。
鶏天はほんのり暖かくて美味しかった。
ピークの時間を外してきたので客は自分1人だったが、店舗は小さい。
10人ぐらいでいっぱいになりそうな雰囲気。
その小さな店舗を、若い御夫婦とおぼしき2名で切り盛りされている。
うどんを食べ終わるとまた軽トラで十数kmひた走り・・・・・
高松市内のお寺の永代供養です。
急いでいたので撮影する余裕が有りませんでした。
生前戒名を頂いていた方がお亡くなりになりましたので没年月日と年齢を追加刻字致します。
こちらは書家の先生が書かれた文字を彫ります。
彫っています。
心的余裕が全く無かったので撮影は無しです。
はい、作業終了です。
片付けをして帰途につきます。
お疲れさまでしたー。
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~
和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
087-845-3871
090-2780-1671
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