「忘れられた頃が更新時期」がモットーの和泉字彫店です。
え~。 当店の設備とか機材はすべからくアンティーク品で構成されております。
その最たるものがワタクシ自身で有りますが単に年齢によるものだけではないポンコツ具合が自慢です。
で、今回は機材。 現場作業で使用する機材のメンテナンスです。
はい。
電源が無くてもエンジンで動く現場作業用のコンプレッサーです。
以前エンジンのオイル交換を致しましたので今回はコンプレッサー側オイル交換に挑みたいと思います。
コンプレッサーはV型のレシプロです。
エンジンも単気筒のレシプロですので計3セットのシリンダーとピストンがある事になります。
もちろん、コンプレッサーはその名の通り圧縮しかしませんが。
では、いきなりですがドレーンコックを開いてオイルを抜きます。
ペットボトルを切って漏斗代わりにしてます。
汚れてはいますがエンジンオイルの様なカーボンはほとんど含まれていないので黒いですが真っ黒ではありません。
しばらく放置して全量抜き終わりました。
レベルゲージを外してオイルパンというか只のクランクケースですが。底を覗き込むとヘドロの様なスラッジが10mmほど堆積していました。
ファイバースコープなど持ってませんので画像は撮れませんでした。
灰色でぎらぎらした感じです。 ギラギラ感はアルミ粉でしょうか。
モリブデングリースにオイルを加えて柔らかくした感じ。
再現画像です |
相当量が堆積してますので歯ブラシ等で掻き出す事も考えましたがゲージ穴からでは届かない箇所が多いので断念しました。
結局、安直ではありますが脱脂スプレーで洗い流す事にしました。
オイル交換をサボっていた罰ですね。 反省。
なかなか洗い流せないのでちょっと強引にストローをこじったトコロ。。。
ポン!!
ストローがクランクの中に飛び込んでしまいました。
アカンこれはアカン。
これがネジならクランクケースの底に沈んで終わりかも知れません。
でも樹脂のストローです。オイルに浮かぶのか、それともオイル中をたゆたうのかどうなるか判りません。
クランクに絡まって障害を引き起こす可能性大です。
どうしましょう・・・
指を突っ込んだぐらいでは全く届きません。
イヤ、どこに有るかも判らないのです。LEDライトで照らしても暗闇の中は灰色のヘドロしか見えません。
再現画像です |
半泣きになりながら針金でクランクケースの中をまさぐってみます。
すると、それらしき物の手応えがありました。
再現画像です |
格闘の末に何とか救出に成功しました。
やれやれ・・・・
これ以上は効果が無さそうなのでオイルでフラッシングしてみます。
レベルゲージをきれいに清掃してドレーンを閉めます。
トラスコの高価なオイル |
TRUSCOのレシプロコンプレッサー用オイルです。
正直、コンプレッサーオイルも色々銘柄はありますが中身は全て同じな気がしてなりません。
安いオイルはオニの様に安いのですが、その分不安もあり今回は有名どころのブランド力に出費しました。
それでも仕事場のスクリューコンプレッサー用オイルよりも安くて良いです。
驚いたのは、オイルに使用期限が切られていた事。
使用期限が来たら交換し直さないといけないのでしょうか?
使用期限は購入時で1年半ですよ? まだ半分ぐらい余ってますよ?
フラッシングの為に必要最小限の量を入れるつもりが入れすぎてしまいました。
上限いっぱいです。
これは捨てる分ですから、もったいない事です。 反省。
数分間コンプレッサーを回してからオイルを抜きます。
スラッジも出てきますが思った程ではありません。
もう少し長く運転すべきだった。
再度オイルを入れ直してコンプレッサーのオイル交換は完了。
次回交換は早めにしないといけないですね。
次はコレ。
板ガラスです。
いいかげんに撮影しています |
適当な大きさにカットします。
カットしました。
字彫り用ゴムシートを60mmの円に切ります。
円に切ったゴムシートを貼り付けます。
クリックで少し大きくなります |
サンドブラストしますです。
サンドブラストの機材には墓石粗彫り用の砂が入っていましたのでガラスに使うには粗いですが精度を出す必要が無いのでコレで十分です。
クリックで大きくなります |
サンドブラスト終了。
丸く切ったゴムの大きさのガラスの円盤ができました。
粗い砂を使用したので角が滑らかではありませんが隠れるのでOKです
ゴムシートを剥がします。
クリックででっかくなります |
圧力計のガラスが割れています。
私のココロ。
割れたガラスを取り除いて今作った円形のガラスを取り付けるのです。
ネジを外してカバーを開けます。
そしてガラスを取り付けます。
ネジを締め付けてガラスの交換は終わりました。
ネジ穴が円形では無くオーバルだったので、最初に入っていた2mm厚のガラスでは無く3mm厚のガラスが使えましたので耐久性アップです。
クリックで少し大きくなります |
字彫り用BOXの換気用ファンを交換しました。
最初に付いていた物よりもかなり高回転型になっております。
換気能力が向上し作業性のアップが期待出来ます。
その分消費電力が多いのでアルカリ電池からシールド型の鉛蓄電池に交換しました。安定している上に充電出来ますので便利です。
以上で、今回のメンテナンス作業はおしまい。
現場作業で活躍出来るでしょうか。
追記: 後日、エンジンと圧縮機をパワーアップしました。
コンプレッサーリフレッシュ①(エンジン換装)
コンプレッサーリフレッシュ②(圧縮機換装)
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。基本価格¥20,000~
和泉字彫店
高松市牟礼町牟礼3720-133
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