この度、石碑への文字彫刻をさせて頂く事になりましたが石碑の重量が6㌧に迫るもので当店のホイストでは扱う事ができません。そこで10㌧のホイストを有する御得意様の工場の片隅をお借りさせて頂く事になりました。
そこで問題となるのがサンドブラストの防塵をどうするかです。
巨大な文字を彫る訳ではありませんので現場彫り用のフードか水道管用の塩ビパイプで骨組みを組んだ上にブルーシート被せたテントの様な簡易型彫刻室を作製する事も考えました。
しかし、文字数もそれなりにあって使用する砂も相当な量になると予想されます。
従って、40年近く前に製作した野外彫刻室を修繕してする事にしました。
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野外彫刻室を引っ張り出してきました。
大きな記念碑用に作製された物です。
彫刻室とは云っても箱にはなっておらず「コ」の字を下に伏せた様な形状をしています。
石碑をアーチ状に跨いで設置し左右にスライドさせる事により任意の場所で文字彫刻作業をします。
なお、両側は開放状態になりますのでブルーシートなどで覆う必要が有ります。
覗き窓はかなり傷んでいますが補修すれば何とか使えそうです。
造りがルーズなので使える様になるまでかなりの調整を必要とするようです。
ゴム製の下側の幕は完全に千切れて無くなっています。
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上側の幕は一応取り付けられている状態を留めていますが、劣化が激しくヒビ割れています。
交換しないとダメですね。
幕を巻き上げられるかどうか試してみましたがとても無理っぽいです。
幕の巻き取りシャフトは錆び付いてしまっています。
ベアリングとかは使ってない原始的な構造です。
横倒しにして各部のチェックをしてみました。
かなりゆがんでいますが、多分最初からだと思います。
そうゆう時代の機材なんですね。
蛍光灯は今でも点灯しました。
とりあえず、幕は使えないので取り外してしまいましょう。
マイナスネジというのが時代性を物語っておりますが・・・・
よく見てみるとインチネジですよコレ。ミリネジじゃ無い。
無くしたら面倒くさいなぁ。
幕を調達する為、サイズを計測します。
一般に使われているゴムシートよりも幅の狭い特殊品でした。
幅が狭いので今流通している製品を裁断すればOKですね。
はい。
交換しました。
結構大変でして、撮影をする余裕がありませんでした。
次は、上下にある幕を巻き取る為のシャフトを連動させるチェーンを交換するのです。
取り外した古いチェーンはこの様にサビついてしまって使えません。
同じサイズのチェーン3mを2本買ってきました。
必要な長さは5.5mですので2本を連結して余剰分を切断する必要が有ります。
連結には連結用の外プレートと内プレートそれにクリップを使用します。
外プレートで2本のチェーンを繫ぎ。
反対側の側面に内プレートを被せます。
そしてクリップで外れない様にロックします。
次は余剰分をカットします。
自転車用のチェーンカッターを使用しました。
shimano謹製ですよ。
彫刻室の巻き取りシャフトに取り付けて連結します。
クリップを溝にセットして。。。
プライヤーで挟んでパチンとはまったらOK!
チェーン交換終了。
覗き窓付近は大幅に変更されたので蛍光灯は使えなくなりました。
代わりにLED化をします、
amazonで安物中華LEDを買ってきたのでAC100周りの配線をします。
コレは電源スイッチ。

コレはコンセントのプラグ。

プラグと電源スイッチ。
LED点いた。
20W×2の蛍光灯より40W×2+20W相当のLEDの方が(当然)かなり明るい。
なんとか使えそうな状態にはなった模様。
後は現地での調整かなぁ・・・・
次は集塵機の修繕作業(建学の精神③)をするよ!
墓石、記念碑、表札等の石材への文字彫刻に携わっています。
戒名等の出張彫り承ります。
和泉字彫店
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