いつもお世話になっています和泉字彫店です。
現場作業に偏った記事ばかりなのを反省している拙blogで有りますがネタにするだけの業績がないのが実情なのですスイマセンスイマセン。
先日、お題目についてのお問い合わせがありましたので、ちょっとだけ触れてみたいと思います。
和型のお墓の正面の文字は「○○家之墓」「○○家先祖代々之墓」と彫られている事が多いと思います。
これが、夫婦墓や個人墓の場合になると戒名や姓名を彫ったりします。
他には宗派によって「南無阿弥陀佛」 「南無釋迦牟尼佛」 「南無大師遍照金剛」となる場合もよく有ります。
宗派による文字となると「南無妙法蓮華経」 「妙法蓮華経」です。
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南無妙法蓮華経 |
これは「ひげ文字 」とよばれますが、正式な文字とはちょっと違います。
通常の文字では書家の先生が書く事が多いですが、ひげ文字に関しては基本的にはお寺様が書かれたひげ文字を使用します。
文字と言うよりも宗教的なロゴとでも言うべきなのでしょうか、詳しくは判りません。
その都度、お寺様が書かれる事もありますがそのお寺で受け継がれている書を用いる事もあります。
しかし、お寺様が特にこだわらない場合もございます。そんな場合は当店で用意できます。
左が当店で用いている書です。
書かれたのはお寺様では無く、書家の故安部杏邨先生です。
お寺様が書かれた沢山のひげ文字の中から安部杏邨先生が最も字が上手と思われる書に則って書かれています。
それを基に当店で彫刻用に最適化しました。